タミヤ35/1トヨタ【フェートンAB型】を主役に制作しているジオラマ。
今回は石壁を作っていきます。
自然石を積んで作られたような、形が不揃いの石たちの壁です。
このジオラマの主役、トヨタのフェートンAB型の制作やウェザリングの記事もぜひ読んでみて下さい。



スチレンボードに罫書く
スチレンボード(固めの密な発泡スチロール)に石壁の模様を表現していきます。
因みにスチレンボードはタミヤの厚さ5mmのを使っています。
手順としては、スチレンボードに鉛筆でまず描いていきます。
その後、鉛筆で書いた跡をボールペンで少し力をいれてなぞるんです。
スチレンボードを掘るような感じで罫書いていきます。
すると、ボコボコとした石積みの表現ができるんですねー。
ボールペンで罫書いたら、さらに調色スティックで押してボコボコとした石の様なテクスチャをつけていきます。
調色スティックは細すぎて作業がしづらかったので、太めの棒にマスキングテープで固定して使いました。
なんか装着できるアイテムないですかねー。
ちなみにジオラマの情景の参考にした画像です。
その画像の中にあったこの石壁を真似て作りました。
上部の斜めになっている部分は、マスキングテープで仮止めし、隙間に木工ボンドを入れて固定しました。
乾燥後、ちょっとボンドがひけますがそれはそれでそんな雰囲気として活かしていきます。
モデリングペーストで石壁の質感を表現する
このままでは石壁の質感がスチレンボードのままなので、モデリングペーストを水で軽く溶いて表面に薄っすらと塗っていきます。
モデリングペーストは石膏が混ぜ込んであるペースト状のもので、塗ると石膏の少しザラっとした質感が表現できます。
油絵などに使用する盛り上げ剤と言われるものです。
このモデリングペーストを塗ってるときにちょっとした問題が起きちゃいました。
ボールペンで罫書いてたんですが、水性ボールペンだったんですね。
だから、水を含んだモデリングペーストを塗ると、ボールペンのインクが溶け出してきました。
上の画像はモデリングペーストを2度塗りしたものです。
色を塗るんで、問題ないっちゃ問題ないけど、モデリングペーストでボールペンの跡が消せないので、隠ぺい力が低い色だとダメですよねー。
ということで、一度サフで下地塗装しました。
サフを吹くという手間が増えたのです…
塗装とウェザリング
塗装は白っぽい壁をイメージしていたので、薄めのグレーをエアブラシでベタ塗りしてます。
そしてウェザリングとしてまずは「Mr.ウェザリングカラー」のマルチグレーを墨入れてきな感じで、施していきました。
こんな感じで、罫書いたところに色が残るように、ウェザリングカラーを流し込んで、境界線を専用溶剤でポンポンとボカシていくの繰り返しです。
すると段々と、ベタ塗りで単調だった石壁に、それらしい雰囲気が出てくるんですよー。
一先ずは石壁の作成はここまでですが、最終的には全体となじませるためにピグメントや茶系のウェザリングカラーでウォッシングしたり、苔をつけたりして仕上げます。
それは最終段階でしますので、別の記事で~
最終的にはこんな感じになります。