今回は地面の制作です。
グラウンドワークです。
どんなに建物や主役のプラモデルがリアルに格好良く作れたとしても、地面がちゃっちいと台無しだと僕は思います。
逆に、地面がリアルだと建物やプラモの雑さも多少はカバーできてしまう気がする。
僕だけかもですが(笑)、地面のリアルさに魅力を感じるのです。
ということで、地面の制作をあれこれ試行錯誤しましたー!
ジオラマベースの下地塗装
まずは地面のベースとするスチレンボードを下地塗装しました。
そのままだと真っ白で、グラウンドワークで隠すのが大変かなと思いまして。
使用した塗料はタミヤのラッカー塗料「フラットアース」
このスチレンボードはタミヤのなんですが、ラッカーで塗装しても溶けないんですよ!
下地塗装ですし、プラモのパーツではなく地面ですので、ベタ塗りよりもあえてムラがあるようにエアブラシで吹きました。
地面のボコボコ質感の表現
土の地面なので、ボコボコというかザラザラというか、まっ平ではないです。
そのボコボコザラザラを表現するために、リキテックスのテクスチュアジェル「ナチュラルサンド」を塗りました。
こんな感じの粒粒(砂)が混ぜられたジェルです。
これを筆で塗り広げます。
筆で塗り広げると、筆の跡が残ってしまったので歯ブラシでトントントンと軽くたたいて消します。
ナチュラルサンドが塗られていない部分は建物などが配置される箇所です。
歯ブラシで叩くとこんな感じに仕上がります。
そして半日くらいでしょうか、乾燥させます。
地面をスポンジで塗装
ナチュラルサンドが乾燥すると透明になり艶がでます。
このままでは全然リアルじゃない!
次はタミヤのラッカー塗料「バフ」をスポンジで叩くように塗装しました。
でもこのやり方、ちょっと失敗だったです…
ちぎったスポンジで叩くと、ちぎったスポンジの角の跡がくっきりついちゃうんです。
それを消すのにかなり濃く上から何度も何度も叩き重ね塗りました。
筆でポンポンポンでも良かったかもです。その方が早くて楽そう。
でもなんとか塗り終えて、建物なども設置しました。
写真暗いですが、なかなかいい感じです!
小石や泥、砂埃で地面の情報量を増す
ナチュラルサンドのザラザラ感だけではまだ単調過ぎるので、もっと地面の情報量を増やしていきます。
自宅の前から砂の粒を採取してきて、それを撒きました。
砂の粒を固定するのには、木工ボンドを水で薄めて台所洗剤を1滴入れたのを使用。
ジオラマでは定番の固定方法なのですが、木工ボンドは乾燥すると艶がでちゃうんですよね。
それを隠すのさらに一手間かけます。
木工ボンドの艶を隠すのと、地面の色に深みを出すためクレオスのウェザリングカラー「サンディウォッシュ」を所々に塗りました。
まだ何か単調です。
もう二手間かけていきます。
泥の塊表現です。
これにはクレオスのウェザリングペースト「マッドホワイト」を使用。
白っぽい乾いた泥が表現できます。
隅など泥が溜まりそうなところに置いてきます。
最後にピグメントを撒いてグラウンドワークの完了とします。
ピグメントは筆でランダムに「パタパタパタ」と載せていきます。
土埃の表現なので、奥まったところや砂粒の周りなどに溜まるように載せていきました。
ついでに建物の足元などにもウェザリングとしてパタパタパタ…
ピグメントでのウェザリング、
「楽しい・・・」
ピグメントの固定にアクリル塗料の溶剤をスプレーしました。
ですがあまり固定されないですね。
それどころかスプレーしすぎたのかピグメントが溶けたと言うか流れたと言うか、良さげな感じだったのが台無しに(涙)
それに、水溶き木工ボンドの跡が浮き出てきた…
艶は消えてるのですが、ボンドの跡が少し濃く変色…
再度ピグメントをパタパタしました。
仕方がないのでもう固定しないでそのままです。
息でフーッとすると飛んでいきます。
リアルな土埃でしょ!
砂粒で表現した小石の周りの色が少し違うのわかりますでしょうか。
これが木工ボンドの跡です。
ピグメントが吹き飛ぶとボンドの跡が見えてくるんです。
遠目からはわからないのでいいです。
たぶんそだけ質感が違うから塗料などの乗り方が違ってそう見えてくるんじゃなかろうか。
改善の余地ありでした。
でも初めてのジオラマの地面制作面白かったです!
↓このジオラマベースの主役は、フェートンAB型。↓